シンポジウム古事記

http://www.nara-wu.ac.jp/news/H23news/111218.pdf

古事記」編纂から1300年の2012年を前に奈良女子大学日本史談話会(代表=小路田泰直教授)が主催するシンポジウム「古事記」が開催された。「古事記」を明治維新憲法成立過程と重ねて「今」と「古」の感覚を法制史、考古学、古代史などから多面的に考察する試み。
林彪早稲田大学・法制史)、今尾文昭(橿原考古学研究所・考古学)、大久保徹也(徳島文理大学・考古学)、舘野和己(奈良女子大学、古代史)がそれぞれ専門の立場から分析したのち全体討議。会場には予定を上回る聴衆が詰め掛け、熱気に満ちていた。主催の小路田教授は「最近、学問のさまざまな分野において劣化がみられる。異分野の研究者が集まって知見を共有し議論することでこの大きな変革期を乗り越える知恵につながるのではないか」と締めくくった。同シンポは近く冊子として刊行される予定。
奈良県主催としては来年1月28日にNARASIA古事記歌物語があるが、近代史の視点を加えた真剣な終日の討議は重要であった。http://www.pref.nara.jp/secure/73997/tirashi.pdf