ザ・グレイトブッダ・シンポジウム

ザ・グレイトブッダ・シンポジウム:東大寺戒壇院を考える 仏教の戒律に焦点 /奈良
 ◇来月22、23日 講演や討論

 講演や討論を通じて仏教に関する問題を話し合う「第6回ザ・グレイトブッダ・シンポジウム」が来月22、23の両日、奈良市東大寺金鐘会館で開かれる。

 仏教の規範である戒律を授ける戒壇東大寺に日本で初めて設けられた。今年はその戒律に焦点を当て、「日本仏教史における東大寺戒壇院」をテーマに開催する。

 22日は奈良大の東野治之教授が「東大寺戒壇院の成立」と題し基調講演。討論会では東野教授の他、同寺の狭川宗玄長老らが日本仏教史における東大寺戒壇院のあり方などに関して討論する。23日は午前10時から美術史学・建築史学セクション、午後1時半から歴史学・考古学セクションの講演や質疑応答がある。
第6回 ザ・グレイトブッダ・シンポジウム(GBS)のご案内 於東大寺金鐘会館 

                             主催:東大寺・社団法人大仏奉賛会

大会テーマ 「日本仏教史における東大寺戒壇院」

12月22日(土)
 ・基調講演・討論会 11時〜14時30分
   (基調講演)東野治之(奈良大学) 「東大寺戒壇院の成立」
   (討論会)大会テーマ 「日本仏教史における東大寺戒壇院」
         司会・進行:藤善眞澄(関西大学
         パネラー: 東野治之、蓑輪顕量(愛知学院大学)、井上一稔(同志社大学
                平松良雄(橿原考古学研究所)、狹川宗玄(東大寺長老)
 ・華厳思想セクション 15時〜17時30分  司会:小林圓照
           ①佐々木 閑(花園大学 「華厳の出家思想」
           ②蓑輪 顕量(愛知学院大学)「鑑真の伝えた戒律と授戒会」
12月23日(日)
 ・美術史学・建築史学セクション 10時〜12時30分 司会:山岸公基(奈良教育大学
           ①三宅 久雄(奈良大学)「東大寺戒壇院と正倉院宝物」
           ②井上 一稔(同志社大学)「戒律文化と仏像」
 ・歴史学・考古学セクション 13時30分〜16時  司会:綾村宏(東大寺史研究所)
           ①稲葉 伸道(名古屋大学)「鎌倉後期の東大寺戒壇院とその周辺」
           ②徳永 誓子(東大寺史研究所) 「経巻聖教からみた東大寺戒壇院」