アラアラシルクロードへの期待。

荒井正吾奈良県知事の日誌、特に中国要人関連が秀逸である。
これだけ歴史と現実を洞察する知事のことだから、シルクロード博記念の名を
消すという県益、国益を損なうことは考えないであろうと期待したい。
http://www.pref.nara.jp/chiji/nisshi/nissi.html#31

 「胡主席のご来県を心から歓迎申し上げます。本日は日本人の心づくりに大きな影響のあった仏教の定着に大きな功績を残された鑑真和上にお会いいただきました。鑑真和上が玄宗皇帝の反対を押し切って出国されて以来、初めての中国国家元首とのご対面ですが、その間1255年たっています。鑑真和上と胡主席のご訪問は不思議な縁起があると思います。ご両人とも揚州地域のご出身ですし、ご来日された年令は、ともに66才で同じです。ちなみに鑑真和上のご命日は6月6日です。また、鑑真和上は753年の12月20日に初めて日本の土を踏まれました(鹿児島県南さつま市に上陸)が、胡主席のお誕生日12月21日と1日違いです」

 「また、本日雨が降りましたが、30年前の勝g小平副総理のご来県のときも雨でした。私なりの解釈をしますと、鑑真和上の気持ちが表わされて、意味があると考えます。ひとつは、5回も渡航に失敗され、文字どおり、波にのまれた私(鑑真和上)の苦労をしのんでくれということ、次に、私の故郷揚州は水の都、運河の都であるのでそれをしのんでくれというお気持ちであること。また、雨は引き留めの雨と言って、より長く滞在してくれ、機会があればまた来てくれと思っておられるのではないかということです。」