アフガニスタン孤児記

近鉄生駒駅前商店街で、ヘラートの孤児院援助を続けている「ラーラの会」http://www.eonet.ne.jp/~lala-afghan/
代表の柄子真弓さんの最近のアフガニスタン最近の訪問報告会が午後1時半から
生駒駅前クリニックで開催されるという張り紙を見かけ、その時刻まで、薬局エステを冷やかすなどして時間を費やして参加。
奈良女子大付属中等学校副校長だった中道先生のバーミヤンの小学校建設支援ともご縁のある方なので中道先生の近況確認ができるかもしれないという"光"を感じたからでもある。


大変感動的な報告、当り前の生活感覚から見えてくることがたくさん。
これからの国際感覚はこの"当たり前の視点"の共有から。

特に記憶に残ったのが、孤児たちの衣類をサイズごとに畳んで分類して整理すれば
よいのに、通訳がいなくて伝えられなかったというところ。

世界で毎日のように消滅するマイナー言語を嘆く語学達者な言語学者民族学研究者たちの出番はこういうところにこそあるのではないか、と。

チョムスキーのいう"Linguistic Turn"。(http://www.cine.co.jp/media/explanation.html

関西では言葉は"個人の愉しみ"を保つフィルターであって、情報や思いを共有する道具となりにくい、ましてや、その"個人の愉しみ"そのものを分析するためのツールとしての言葉を考えることさえもないのかもしれないという仮説を、私は持つ。

その意味で、奈良女子大学など5大学の取り組みと、イスラム圏の女子教育支援という女子大生き残りを重ねた大作戦と相まったアフガニスタンの教育支援の一般公開部分で、同地のエリート女性たちと少しの時間ながら接することができたのは有意義でながら、世の矛盾が集中する
最底辺の、子供たちの処遇に鋭い観察眼を向ける柄子レポートはさらに目からウロコ。

言葉でできることがある!
http://www.cine.co.jp/chomsky9.11/director/director.html
シンポのおりの奈良女子大の支援関連展示で「ダリー語http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%AA%E3%83%BC%E8%AA%9Eの用語集を置いていれば、もっと裾野を広げられるであろうに」とやや残念に思ったものだった。
こうした主婦や教師たちのさまざまなした"発意"が、より多くの奈良県人たちに共有されるような仕組みが
ちょっとしたご縁で可能かもしれない。


なお、シンポジウム 第12回 国際協力のひろば ―シルクロードの東端からアフガンへ―
http://www.tenri-u.ac.jp/calendar/dv457k000000d5s2.htmlが以下の内容で天理大学で開催される。
アフガニスタンでは20余年にわたる紛争の後、暫定政権を経て2004年に新政府が発足しました。しかしながら、子ども、女性、高齢者、障害者などにとっては、依然、厳しい社会情勢であることにかわりありません。そのような状況を改善すべく、奈良県内のNGO、大学などはそれぞれの視点でアフガニスタンでの草の根活動を展開しています。
当シンポジウムでは、これまでのアフガニスタン支援の軌跡をたどり、今後の市民参加型国際協力のあり方を探ります。

日時:2008年11月22日(土)12:15 受付開始
会場:天理大学ふるさと会館
参加費:無料

後援事業:奈良県アジアチャレンジプロジェクト(青少年タイ派遣事業)体験報告会
12:45〜13:45


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14:00開会

第一部:基調講演「アフガニスタンをめぐる世界と日本」 14:10〜15:00
元文部科学副大臣・日本アフガニスタン協会理事長 松浪健四郎

第二部:パネル・ディスカッション  15:15〜16:40

パネリスト
天理大学おやさと研究所所長・教授 井上昭夫
元文部科学副大臣・日本アフガニスタン協会理事長 松浪健四郎
アフガン孤児支援 ラーラ会代表 柄子眞弓
NGOアフガニスタン義肢支援の会代表 瀧谷 昇
コーディネーター
讀賣新聞大阪本社論説委員
(社)青年海外協力隊プラザ・大阪理事 織田峰彦

司会:佐野市

ホール外:藤原紀香撮影写真展 & アフガン絵画展

主催: 奈良県JICAボランティアグループ連絡会、(社)青年海外協力協会近畿ブロック会議
共催: (社)青年海外協力協会
後援: 奈良県、(財)なら・シルクロード記念国際交流財団、(独)国際協力機構(JICA)、株式会社讀賣新聞大阪本社、奈良テレビ放送株式会社、天理大学

問い合わせ先:
奈良県JICAボランティアグループ連絡会 代表 島田 仁  090-5636-6458
天理大学地域文化研究センター TEL/FAX 0743-63-9077
icrs@sta.tenri-u.ac.jp