☆開催予定☆

第10回企画展
丹波マンガン記念館』展
期間−2009年12月10日(木)〜2010年3月28日(日)

 丹波マンガン記念館は、在日朝鮮人二世の李貞鎬さんと家族が独力で1989(平成元)年5月1日、京都府北桑田郡京北町(現京都市)に開館した。それは、戦争中、強制連行などで多数の朝鮮人が苛酷な労働環境の下で働かされ、若死にしたり、今は散り散りになってしまった同胞のために、かつて彼らが生きたモニュメントとして残そうとした、という。
 1995(平成7)年3月23日の初代館長・李貞鎬さんの死後、三男・李龍植さんに引き継がれたが、公的資金等の援助が一切投入されない中、毎年600〜700万円の個人の持ち出しは至難であった。開館から20年の2009(平成21)年5月、丹波マンガン記念館は余儀なく閉館せざるを得なかった。
 水平社博物館で同展を開催するのは、丹波マンガン記念館の営みの歴史を少しでも多くの人びとの記憶に留めていただきたいと願ったからに他ならない。

★関連イベント★
2009年度水平社博物館講座
演題―『丹波マンガン記念館の歩みと歴史』
講師―李龍植さん(元丹波マンガン記念館長)
とき―2010年3月6日(土)午後2時〜(受付:午後1時半〜、終了予定:午後4時)
ところ―御所市立柏原解放センター(水平社博物館隣) TEL0745-65-2210
お申し込み・お問い合わせ― 水平社博物館 TEL0745-62-5588


矯正・保護における進取と伝統
龍谷大学矯正・保護研究センター 総括シンポジウム
 2002年に発足した龍谷大学矯正・保護研究センターは、文部科学省私立大学学術高度化推進事業アカデミック・フロンティア・センターとしての助成を獲て、この度、8年間の研究期間を満了することになりました。次年度からは、矯正・保護課程と本センターを統合し、矯正・保護総合センターとして新たなスタートを迎える予定です。
 本センターは、本学における30年余にわたる特別研修講座「矯正・保護課程」の歴史と伝統を継承し、その研究能力の拡充と発展を期して発足したものです。第1期(2002〜06年度)においては、日本における唯一の刑事政策に特化した大学付設の研究所として認知され、刑事政策研究の拠点となることを目標としました。第2期(2007〜09年度)においては、理論研究のより一層の発展とその成果の実務への提供、すなわち「理論と実務の架橋」を目標として活動を展開してきました。この度、研究期間の満了を迎え、ご支援、ご協力をいただいたみなさまに研究の成果を報告し、今後の日本における刑事政策の発展を期するための報告会およびシンポジウムを開催することにいたしました。
 くわえて、本年度末で退職になる本センター長の村井敏邦教授による記念講演を開催します。
 みなさまのご来場をこころよりお待ちしております。