平城京のゆかり全国地域づくり交流フォーラム

http://www.1300.jp/event/detail/roam/detail/koiki/weve100606-52.html



先般の全国地域づくり交流フォーラム、募集のチラシからして不思議だったが、
案の定。
交流会では奈良の地場産品は「三輪そうめん」だけで、あとはホテルの仏蘭西・伊太利風加工料理。デザートに吉野葛餅でも添えるでもなく、洋菓子ばかり。

冒頭、奈良市と友好都市提携を結んだ多賀城市の議会議長や奈良県会議員、
富山県高岡市万葉朗詠の会、遣唐使船を作ったという呉倉橋島の一行らが鏡割り。

諸団体の紹介の前半に奈良の団体を2つも組み入れ、
国府サミット第一回開催地である武蔵府中市から文化財担当者や民間人ら多数参加ながら、紹介は一番最後。2名参加していた若手県会議員は帰った後、雑談に興じ
耳を傾ける人僅少。遠来の客から紹介するのが当然であろうし、「国府」という地方政庁所在地からの本格的な紹介は奈良に中央政府が所在したという構造的な認識を来場者全体で共有できたはずである。

西武秩父線沿線にある高麗神社の宮司代理の夫人や
和銅献上の秩父市から秩父セミナー会員で市長の家の傍の住人という女性、坂出市からは全国万葉友の会会員誌で知ったという個人が遠路来場されるも
紹介なし。筆者自ら名簿から担当職員に尋ねて確認し、秩父線の方々は連結に協力できた。

また、これに先立つ橿原市の超大型ハコモノ万葉ホールのオペラ開演前に奈良県知事と富山県知事があいさつ、橿原市選出以外の県会議員梶川虔二・川口正志の2人が参加。遷都の起点である橿原市からは市長も市議の姿もなし。メッセージ代読もなし。藤原京橿原市から平城京日航ホテルに移動して交流会という「遷都」仕立てだったのだが、橿原市の観光・行政関係者でこれを解読した人物は絶無であったようだ。

この前日の28日奈良国際映画祭最終日、明日香・高取・橿原市でつくる(「あたか」と呼ぶも認知度低)が7000万を出費して河瀬直美監督に撮影依頼、海外からの作品が橿原が舞台であるという関係から「観客賞」授与式に奈良市長とともに橿原市長登壇。
 奈良のシカ賞という大賞がメキシコ人の国際的自己探索の「海へ」、
観客賞が「アジャミ」というユダヤ人とパレスチナ人の若者二人が制作したパレスチナの貧民街を描いた作品という海外ものだけではと主催者が判断したのか、大阪芸術大学卒業の青年の作品も加え、この賞授与に橿原市長。これはいずれ活用提案予定。

興福寺五十二段にレッドカーペットを敷き、女優の桃井かおりさんらが渡り初めの開幕日に橿原市職員の姿を見かけたものの橿原市内にこの国際映画祭の広報パンフもポスターも絶無であった



http://www.knt.co.jp/ec/2010/yukari2010/

8月29日(日)10時〜17時30分(於奈良女子大学S218)聴講自由です。「万葉歌にみる恭仁京馬場南遺跡のトポス」

森の学校
http://www.pref.nara.jp/secure/7313/morinogakkou.pdf