日韓図書館交流シンポジウム

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日韓図書館交流シンポジウム 平成22年9月15日(水)
日韓両国の図書館の現状とこれからの展望を講演とシンポジウムで考えます。

プログラム
・記念講演?
「韓国における図書館司書の養成課程と司書採用の現況」
講師:郭 東哲(クァク・ドンチョル)
清洲大学校文献情報学科教授、清洲学校図書館長、韓国図書館協会副会長)

・記念講演?
「本の道・図書館の道−古代朝鮮から今の日本、そして「知の宇宙へ」」
講師:竹内 恕・(前日本図書館協会理事長)

・シンポジウム
「図書館・温故創新−これからの図書館を語る」
講師:郭 東哲、竹内 恕・A千田 稔(奈良県立図書情報館館長)
コーディネーター:西野 一夫氏
((社)日本図書館協会常務理事、学習院女子大学清泉女子大学講師)

日時
平成22年9月15日(水) 13:00 〜 16:00
会場
奈良県立図書情報館 1階交流ホール
申込み・定員等
申込み不要、200名、通訳有り(同時通訳)、無料
主催
(社)日本図書館協会、韓国図書館協会、奈良県立図書情報館 ]
図書館員以外の方の聴講歓迎とちらしには記載されていたので出かけた。案の定参加者は関係者で40人ほど。
千田館長と塩見理事長の話は終わっていたが、
郭東哲氏の講演で韓国の司書養成過程の整備状況を知る。
図書館とは60年以上のかかわりという竹内氏が「本の道」として朝鮮通信史を軸に日韓の本を中心にした交流を4世紀「倭の五王」の時代から通観。仙台藩1830年に創設した「青柳文庫」を近代公共図書館の先駆例として紹介、本の道から図書館の道というより総合化する「知の宇宙」の中での図書館員のあり方を提言。
 シンポでは千田館長が、利用者目線に立ち、出会いと交流を目指す多様な奈良県立図書情報館の5年間の試みを紹介。図書館司書の資格はないが2ヶ月に1度のレファレンスを担いコンサート、ファッションショー、展覧会、企業支援と多面的に取り組み、本に出会う契機づくりの例を挙げ、司書資格試験の厳密化以外に実践の場からの発想が大切。敷居の高いエリートのための場所ではなく、一般の人の目線まで降りて本を媒介とした文化センターであることが必要と加えた。
「韓国の公共図書館は日本に多くを学んでいる。人と本の共有を通じてアジア、漢字文化圏の交流を深めつつ新しい知の宇宙を構築しよう」と来日中の韓国図書館協会理事長の発言も加わり、16日から始まる全国図書館大会を前に新しい歴史の始まりを予感させるプレシンポとなった。