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http://chudoken.com/sympo.html『一遍上人絵伝』で有名な備前福岡市にほど近い吉井川河床遺跡(岡山県瀬戸内市)、もうひとつは木津川河床遺跡(京都府八幡市)で、いずれも郷土史に関心を持つ地元の市民によって採集された遺物です。今回の研究会は、その整理報告も兼ねて、あらためて瀬戸内海の流通という問題に焦点を当ててみたいと考えます。というのは、瀬戸内海へ注ぎ込む河川(吉井川)や、瀬戸内海から都へとさかのぼっていく流通経路(淀川・木津川)から採集された遺物をとりあげることで、瀬戸内海と派生・合流する河川交通の双方をおさめた流通論的視座が得られるからです。瀬戸内海を大動脈に、そしてそれに連なる水系群を毛細血管にたとえるならば、瀬戸内をめぐる河海とは、物資の集中や拡散をうながす循環系ととらえることができるでしょう。瀬戸内海へ注ぎ込む水系地域の市・宿関連遺跡、近年発見された港湾関連遺跡の成果を比較対象としてとりあげながら、中世の物資流通の様相を論じたい
12月8日(土) *題名は変更することがあります。
13:30〜 開場
14:00〜14:10 開会挨拶、事務連絡
14:10〜14:50 基調報告「瀬戸内の河海と中世物流」 橋本 久和(高槻市教育委員会)
14:50〜15:30 「備前・吉井川河床遺跡の概要」 藤本 史子(武庫川女子大学)
15:30〜16:10 休憩、遺物見学
16:10〜16:50 「播磨・千種川の流通」 山田 清朝(兵庫県まちづくり技術センター)
17:30〜 懇親会
12月9日(日)
10:00〜 開場
10:30〜11:10 「山城・木津川河床遺跡の概要」 新田 和央(京都大学大学院)
11:10〜11:50 「眉山南麓遺跡群と阿波の流通」 近藤 玲・島田 豊彰(徳島県埋蔵文化財センター)
11:50〜12:30 「上ノ村遺跡と土佐の流通」 池澤 俊幸(高知県文化財団埋蔵文化財センター)
12:30〜13:30 昼食・遺物見学
13:30〜14:10 「百間川米田遺跡・川入中撫川遺跡−備前国・備中国の流通拠点−」
草原 孝典(岡山市埋蔵文化財センター)
14:20〜16:00 討論
16:00〜16:10 閉会挨拶
申し込み
参加ご希望の方は、ご住所・ご氏名・ご所属・懇親会参加の有無を明記のうえ、下記事務局まで電子メイルにてお申し込みください。
申込先 E-Mail:chudoken hotmail.com