主 催:公益財団法人国際高等研究所
満月の夜開くけいはんな哲学カフェ「ゲーテの会」(略称:けいはんなゲーテの会」)
後 援:木津川市(予定)、精華町(予定)
協 力:ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川、ドイツ連邦共和国総領事館(予定)
事務局:公益財団法人国際高等研究所事業部(担当 竹島
満月の夜開く
けいはんな哲学カフェ「ゲーテの会」
昔から祭りは満月の夜に開かれてきました。“けいはんな哲学カフェ「ゲーテの会」“は、そんな満月の夜に「文明
の未来と人類の幸福」について考える会です。高等研の庭にはゲーテの胸像があります。その視線は「フクシマ」の
ほうを見やりつつ、近代文明の現状を憂いているかのようではありませんか。
けいはんな学研都市の建設理念は、「従来の近代科学技術文明を乗り越え、新たな地球文明を創造するために、西欧
が生み出した文明の成果と自らに固有の東洋的文化を総合する」ことにあります。ゲーテの胸像はその理念のシンボ
ルです。今宵、ゲーテに立ち返りながら、近代科学文明のあり方を一緒に再考してみませんか。
(2013 年8 月21 日開催の発足会案内より抜粋)
日時 2014 年3 月17 日(月)18:00〜20:30
場所 公益財団法人国際高等研究所 コミュニティホール・庭園
講演 近代科学をいかにして超えるか―自然と人間との関係性を考える―(Part IV)
合理的な神秘主義
〜命を破壊する暴力についての厳密な学の構想〜
講師: 安冨 歩 先生
【講演要旨】20 世紀は「計算」が「論理」にとってかわる時代であった。そのなかで理性の限界は、ますます顕
となった。原発事故もまたその一例に過ぎない。「もちろん語りえぬものはある。それは自ら表れる。それが
神秘である。」「語りえぬものについて人は、沈黙せねばならない。」というヴィットゲンシュタイン
(Wittgenstein)の言葉を真剣に受け止めるなら、神秘を明らかにしようとする冒涜を放棄し、神秘的な生きる力
を破壊するものを、厳密に解明し、それを除去する方法を明らかにすべきである。このような学問のあり方は、
仏教・儒教道教などの東アジアの伝統に合致する。キリスト教を背景とする近代科学とは異なった宗教的基
盤の上に、新しい厳密な学を再構築することが、人類の知識をより客観化し、現代の危機を切り開く智慧を生
み出す道であると考える。これらの考えについてご紹介し、かつ皆様と議論したい。
【講師略歴】1963 年生まれ。1997 年、京都大学にて博士(経済学)を取得。2009 年より東京大学東洋文化研究
所教授。現在、専門はない。著書に、『合理的な神秘主義−生きるための思想史』(青灯社)、共著『親鸞ルネ
サンス 他力による自立』『原発危機と「東大話法」』(明石書店)、『生きるための論語』(ちくま新書)、『経済
学の船出』(NTT 出版)、共編著『「満洲」の成立』(名古屋大学出版会)、『貨幣の複雑性』『「満洲国」の金融』
創文社)などがある。
参加費 1,000 円(講演終了後の交流・懇談会費用を含む)
定 員 40 名(先着順)

満月の夜開く けいはんな哲学カフェ 「ゲーテの会」
第 8回 201 4年 3月 17日( 月)開催
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