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〜明日香村の里山で春の野草の観察と植生保全活動を開催します〜


中山間地域等では、狭小な農地や急傾斜地等など立地条件が厳しいことにより生産効率が悪く、高齢化・後継者不足の進展や、近年増加している鳥獣害によって、耕作放棄地が拡大しており、地域活力の低下も懸念されています。
そのため本県においては、中山間地域等における耕作放棄地及びこれが介在する周辺農地を対象に、農地環境を整備することにより営農を継続し土地の生産性向上を図り優良農地の保全と県土・環境の保全を目的に、農地環境整備事業を実施しています。
 明日香村における農地環境整備事業については、事前の植物調査により、事業区域の一部で、奈良県レッドデータブックの希少種である『ヒメノダケ』をはじめ、四季を彩る豊かな植物の生育が確認されたことから、生物多様性保全に配慮した、明日香の歴史的風土に相応しい整備を行っています。
 今後、四季を彩る豊かな植物が、次世代へと受け継がれ、地域の素晴らしい農村資源として活用されるよう、地域住民の方々と植物調査の結果や情報を共有し、協働して保全する活動をしていきたいと考えています。
 今回の「春の野草の観察会」は、このような取り組みの一環として実施した植物調査の結果を、小冊子に取りまとめたことを機に、地元中学校生徒及び地域住民の皆様を対象に、明日香村の里山で開催するものです。
 「春の野草の観察会」では、奈良教育大学の松井淳教授の解説により春の野草を観察するとともに、工事前に採取保存した『ヒメノダケ』の種子を、工事完了後の斜面に植える植生保全活動を参加者全員で行います。
◇実施内容
 1.内  容   (1)明日香村の里山周辺の田畑での春の野草の観察
          (2)『ヒメノダケ』の種播きによる植生保全活動
          講師:松井 淳 教授(奈良教育大学
 2.開催日時   平成26年3月20日(木)午後2時〜午後4時頃(予定)
          (小雨決行、雨天の場合は屋内での講演会となります。)
 3.場  所   高市郡明日香村
 4.参 加 者   明日香村立聖徳中学校生徒 並びに 地元住民約30名(予定)
 5.主  催   奈良県中部農林振興事務所
6.協  力   奈良教育大学理科教育講座生物学教室
          明日香村立聖徳中学校
 7.お問い合わせ 奈良県中部農林振興事務所(土地改良課)
          TEL:0744-22-6371

                 
【ヒメノダケ】姫野竹:セリ科シシウド属

ヒメノダケ
 

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