県の吉野魅惑体験イベントの一環として計画され、参加者は約100
人。梨山のとなりの平野部の草を刈り、なんと福岡から、4人
からなるラテンの民俗楽器バンドを呼びコンサート。帰りにこ
の鑑賞用に用いた折り畳み椅子をいただいたのだが、けいはん
な学研都市の異業種交流で出会った
プログラマ夫妻と飼い主の3人が、折りたたみ椅子を持って
電車に乗っている姿を想像していただきたい。
「勿体ない」とはこのことだ。やわらかくなった梨など「その
日のうちに食べて」という説明付きで持ち帰られば梨山のPR
になろうものを。
糖度12度という甘くてみずみずしい20世紀梨とデザインを凝ら
した楽しい童話館が登場すれば、このトンチンカンなお土産精
神も梨のようにまあるくなるのかな。と修験道の聖地、大峰山
にいたる吉野の山々に静かに沈む月を視ながら
、そして手元の値札のついた折りたたみ椅子に目をやると
トポロジー的連想にやはり笑ってしまうのである。飼い主版「
笑う山脈」であった。