新日曜美術館
5月27日(日) NHK教育 9:00〜10:00
▽22歳で世を去った伝説の版画家・菊池伶司▽生と死▽45アートシーン・ロシア皇帝の至宝展
新日曜美術館▽版画家の菊池伶司の創作の世界に迫る。仏文学者の堀江敏幸氏が関係者らへの取材を通して、菊池の心の軌跡をたどる。菊池は21歳で版画を学び始め、1年後には日本版画協会新人賞やシェル美術賞などを立て続けに受賞。解剖図や標本を思わせる不思議なフォルムや縦横無尽に描かれた鏡文字、独自の腐食テクニックを駆使した詩的な版画は一躍注目を集めた。しかし、生まれつき腎臓に疾患があった菊池は22歳で亡くなる。堀江氏は菊池の作品が見る者を引き付けるのは、彼の集中力が冷たい熱を抱えたままとどまっているからだと評する。
5月27日(日) NHK教育 21:00〜22:00
▽もっと知りたい!力強く美しいチェロの魅力▽名旋律がいっぱい▽チェロ奏者・藤森亮一▽恩師の記憶▽悲愴
出演 / 藤森亮一
N響アワー▽「チェロ」の魅力と奏者の知られざる苦労を、最近の演奏を交えながら紹介する。かつてチェロはオーケストラの通奏低音を担うことだけにとどまっていたが、ベートーベンが独自の旋律線を与えて以来、役割が飛躍的に増大。今では低音域から中、高音域に至る幅広い音域を誇り、オーケストラの土台やカンタービレの旋律を受け持つなど多彩な役割を担う楽器となった。NHK交響楽団首席奏者の藤森亮一が、チェロの奥深さとオーケストラにおける音楽家としての在り方を語る。