食作法と六方礼拝

koto-keizaiken2007-08-02


喜光寺の山田法胤住職、薬師寺の副住職として
白鳳伽藍復興の采配を奮う一方で、
東大寺大仏建立に民衆の力を集めた社会福祉事業と公共土木事業の先覚者である
行基(668−749)が没した奈良市菅原町の喜光寺の復興を着実に進めている。
同寺は大阪と奈良を結ぶ阪奈道路に面した位置に2010年、南門を再建予定だが、
この建設を担当するのが、日本最古のゼネコン「金剛組」。聖徳太子四天王寺建立のために朝鮮半島から招かれ
以後、社寺建設に技を発揮してきたという歴史を持つ金剛組平城京に響かせる槌音はもう一つのロマンを呼びそう。

薬師寺の復興は般若心経の写経勧進であるのに対して、喜光寺ではいろは48文字を写経。
夏は奈良を代表する蓮の名所となった同寺。毎月2日に行基の月命日法要が行われるが、この日も早朝から
写経に励む来訪者が多くいた。

説法の名手である山田法胤住職、最近、食育教育がいわれる中で、
食作法を通じた信仰心の復興にも取り組み始めた。
「食作法と六方礼拝」を揮毫し額装。
内容は以下。

食作法と六方礼拝
1には功の多少を計り、彼の来処を量るべし。
2には己が徳行の全と欠と多と減とを忖るべし。
3には心を防ぎ過を顕すは三毒に過ぎず。
4には正しく良薬を事として形苦を済わんことを取る。
5には道業を成ぜんが為なり世報は意に非ず。
東を向いて夫・妻・子供・兄弟姉妹
北を向いて友達
下を向いて仕事を手伝ってくださる人々
上を向いて神佛
謹みて六方を礼拝し奉る
喜びと感謝と敬いの心を持っていただきます。