Light from Nara-Memorial to an architect

世界的建築家の黒川紀章氏が心不全により12日没した。73歳。
黒川氏は奈良市の100年を記念して世界建築博覧会が計画され、そのプロデューサーとして
奈良にご縁を持った。その結実は芸術院賞に輝いた奈良市写真美術館であるといえるかもしれない。
トリエンナーレとしてコンペを開催する予定でその第一回は、JR奈良駅前の奈良100年会館で、
磯崎新氏の設計と、外部アプローチにその夫人である宮脇愛子さんの青いアーチ型の照明がアレンジされた。内部設備や音響に賛否両論はあるが、もう一つ眼をとめるべきものとして、
ここに奈良仏師の末裔を自認する絹谷幸二・東京芸術大学教授によるアフレスコ壁画が、ある微妙な場所に配置されている。
光ふる街奈良という独特の奈良に対する思いを込めて描いたものである。