ムダでないダムVS子供手当

脱ダムというけれど、子供手当もムダのダムプールであろう。
なかなか詳しく県会議員のやりとりやりくり生きざまが描写されている。

県議会:民主、補正予算案採決で反対 ダム継続審議求める−−特別委 /奈良
 ◇自民賛成で可決
 9月定例県議会の予算審査特別委員会で今年度補正予算案が6日採決され、民主、共産両党が反対した。同案は自民党などの賛成多数で可決された。民主は、前原誠司国土交通相が見直しを表明した全国143ダムの一つ、大門ダム三郷町)の建設請負契約案についても継続審議を求めるなど、県政で野党の立場を鮮明にした。政権交代を機に、11年4月にある知事選や県議選に向けて攻勢を強めている。【阿部亮介】

 この日は補正予算案の総括質疑があり、民主の尾崎充典県議が、介護職員の給与を増やす事業者に約9億円を交付する「介護職員処遇改善等支援基金」について、「慢性的な低賃金や人手不足が社会問題になっている。事業者の半数程度しか応募しておらず、問題の解決に効果があるか疑問だ」と指摘。共産の山村幸穂県議とともに反対した。

 これに対し、自民の小林茂樹県議は「補正予算に盛り込まれた福祉や医療、雇用対策はすべて重要だ」、自民党改革の小泉米造県議も「それぞれ県民にとって効果がある。予算を実現して欲しい」などと述べて賛成。新創NARAの梶川虔二県議も賛成した。

 また、県が同議会に提出している大門ダムの本体工事の建設請負契約案について、民主の尾崎議員は「工法の検討作業やこれまでの経過など一切の説明がなかった」などとして、継続審議を求めた。自民の小林議員は「入札過程は改善してもらわないといけないが、必要な事業だ」と主張。民主以外は賛成した。

 大門ダムは大門池の約100メートル下流に建設され、総事業費は約58億円で、50%を国庫補助で賄う。池の老朽化を理由に県が事業を進め、昨年度までに用地買収などで約23億円が投じられた。請負契約案が可決されれば着工する予定だ。

 民主党はこれまで是々非々の立場だったが、県議団長の山下力県議は「知事の政策が実現に結びついていないものもあり、今後も追及していく。基金を使いやすくするなど、地方の要望は党に上げたい」と話している。