万葉講演会

万葉文化館友の会講座のお知らせです。8/21(土)午後2時〜 シリーズ万葉の歌人たち「大伴家持と中国文学」講師は山崎福之・京都府立大学教授。 家持の越中守時代と、その前後、どのように中国文学から学んでいたのか掘り下げます。

http://www.shiga-kinbi.jp/exhibition/exhibition_database/pressrelease/exhibition_10-2.htmlロシア国立プーシキン美術館創立100周年記念
ロトチェンコ+ステパーノワ─ロシア構成主義のまなざし
Aleksandr Rodchenko & Varvara Stepanova −Visions of Constructivism
平成22年(2010) 7月3日(土) − 8月29日(日)


概 要 /

 1910年代半ば、ロシアではマレーヴィチ、タトリンら、ロシア・アヴァンギャルドの手でラディカルな「芸術の革命」が推し進められました。1917年に勃発したロシア革命はこの動きに拍車をかけます。革命は専制政治を打ち倒し、新しい社会を作ろうとするものでしたが、若い世代の芸術家たちはそうした時代に呼応し、さらに突き進んでいったのです。
 かれらは芸術の世界に閉じこもることなく、生産の現場とつながり、積極的に社会と関わり、日常生活のなかに芸術を持ち込もうとします。この新たな動向、「構成主義」を担った芸術家こそ、アレクサンドル・ロトチェンコ(1891-1956)とその妻ワルワーラ・ステパーノワ(1894-1958)でした。
 ロトチェンコは絵画の革新を推し進める一方で、空間構成、建築、日用品のデザイン、舞台装置、本や雑誌の壮丁、ポスターなど、さまざまな仕事を手がけます。かれはまた家族や友人たち、都市風景などを大胆なアングルで捉えた写真で独自の世界を切り開きました。一方、ステパーノワは衣装や布地、印刷物のデザインなどで本領を発揮しました。かれらが何を見つめ、何を目指したのか。プーシキン美術館とロトチェンコ・ステパーノワ・アーカイヴ所蔵のふたりの作品170点により紹介します。





会  期 / 2010年 7月3日(土)−8月29日(日)

休 館 日 / 毎週月曜日(ただし7月19日(月・祝)は開館、7月20日(火)は休館)

観 覧 料 / 一 般 950円(750円)
      高大生 650円(500円)
      小中生 450円(350円)  ( )内は前売および20名以上の団体料金

ローソンチケットLコード / 58014
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 ローソンチケットでお買い求めの前売券は、当館総合受付(チケットカウンター)にて観覧券とお引き換え下さい。

主 催/ 滋賀県立近代美術館朝日新聞社プーシキン美術館、ロシア連邦文化省

後 援/ 外務省、ロシア連邦大使館、ロシア連邦文化協力庁、滋賀県教育委員会NHK大津放送局、びわ湖放送株式会社

協 賛/ 株式会社大伸社

協 力/ 日本航空

助 成/ 野村国際文化財

コーディネート/ (株)エー・アール・ティー・ラボラトリー、イリーナ・ウリツカヤ




会期中の催し /

■ 講演会「ウラジーミル・マヤコフスキーロシア・アヴァンギャルドの運命」
内 容 ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」の新訳やロシア・アヴァンギャルド研究で知られる亀山郁夫氏が、当時のロシアにおける政治と芸術との特異な関係などについて語ります
日 時 8月21日(土) 14:00−
講 師 亀山郁夫ロシア文学者、東京外国語大学学長)
会 場 本館講堂(聴講無料)
定 員 170名(先着順、当日13:00より本館エントランスにて整理券発行)



滋賀県立近代美術館友の会協賛事業 竹内正実 テルミンコンサート
内 容 テルミンとは、1920年にロシアの物理学者・テルミン博士によって発明された世界最古の電子楽器です。日本におけるテルミン演奏の第一人者である竹内正実氏を迎え、その魅力に迫ります
日 時 7月25日(日) 14:00−
出 演 竹内正実テルミン)、濱口晶生(テルミン)、松井正樹(ピアノ)、
マトリョミンアンサンブル「Mable(マーブル)」
会 場 本館講堂(参加無料)
定 員 150名(先着順、当日13:00より本館エントランスにて整理券発行)
※コンサート終了後、小型テルミンマトリョミン」の演奏体験ができるミニ・ワークショップを予定しています。(詳細は本館HPをご覧ください。)



マトリョミン・ミニ・ワークショップ
内 容 上記コンサート終了後、マトリョミンの演奏を実際に体験できるミニ・ワークショップを行います。
日 時 7月25日(日) 15時30分頃より 約60分
会 場 本館講堂(コンサートと同じ)
定 員 15名(10歳未満のお子さまは保護者同伴でお願いします)
 *参加のお申し込みは、当日受け付けます。事前の予約は行っておりません。
 *希望者多数の場合は、開催前に抽選を行います。
 *抽選にもれた場合でも、ワークショップの見学は可能です。
 *美術館は17時閉館です(展示室への最終入館は16時30分まで)。ワークショップに参加された場合、展覧会を観覧する時間がなくなる可能性がありますのでご注意ください。

▼「マトリョミン」とは?
マトリョミンはロシアで発明された最古の電子楽器「テルミン」の機能を、ロシアの有名な民芸品「マトリョーシカ」に収めたオリジナル電子楽器です。マトリョミンは2000年にテルミン奏者の竹内正実氏が考案、2003年には同氏が代表を務めるマンダリンエレクトロンにて量産モデルを開発、製造販売を始めました。




■ ギャラリー・トーク
内 容 本館学芸員が実際の作品を前にわかりやすく解説します
日 時 7月3日(土)、7月4日(日) 13:00−
講 師 山本淳夫(本館主任学芸員
会 場 企画展示室(要観覧券)



■ 「ロトチェンコ+ステパーノワ」展連携企画 イリーナ・メジューエワ ピアノリサイタル「ロシア・アヴァンギャルドの世界」
内 容 ロシアピアニズムの伝統を受け継ぎ、みずみずしい感性と高度なテクニックで21世紀を代表する女性ピアニストとして期待されるイリーナ・メジューエワが奏でるロシア・アヴァンギャルドの世界
日 時 8月22日(日) 14:30−
 ※13:30より亀山郁夫ロシア文学者、東京外国語大学学長)によるプレトークあり
出 演 イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
曲 目 ルリエ「大気のかたち 〜ピカソに捧ぐ」、ロスラヴェッツ「5つの前奏曲」より ほか
会 場 びわ湖ホール 小ホール
チケット 一般 3,500円、青少年(25歳未満) 1,500円
 ※びわ湖ホール友の会会員は500円引き
 ※「ロトチェンコ+ステパーノワ」展半券提示により500円引き(びわ湖ホールチケットセンター窓口のみ取り扱い・青少年はのぞく)
問い合せ:びわ湖ホールチケットセンター 077-523-7136
 ※受付時間 10:00-19:00、休館日:火曜日

詳しくはこちらをご覧下さい。

 ★毎日、午後1時から美術館サポーターによるギャラリートークを行います。





 (図版1)
 ワルワーラ・ステパーノワ
 「構成者 ロトチェンコ 線」 アレクサンドル・ロトチェンコの風刺画
 1922年
 作家によって台紙に貼り付けられたゼラチン・シルバー・プリント
 22.5x16.5cm
 プーシキン美術館蔵





 (図版2)
 アレクサンドル・ロトチェンコ
 「レンギス あらゆる知についての書籍」国立出版社レニングラード支部の広告ポスター   1924年(1965年、ワルワーラ・ロトチェンコによる再制作)
 厚紙の上の印画紙にグワッシュ、切り取られた紙
 63x88cm
 プーシキン美術館蔵





 (図版3)
 アレクサンドル・ロトチェンコ
 避難梯子 連作「ミャスニツカヤ街の家」
 1925年
 ゼラチン・シルバー・プリント
 41.4x29.7cm
 個人蔵
21日
http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-456.html

滋賀県立近代美術館で開催中のロシアアヴァンギャルド関連で亀山氏がご講演。
21日出向いてみたところ、会場は満席。
図書サイン会を兼ねていて長蛇の列。

(翌日びわ湖ホールで関連演奏会が開催され、距離の関係から断念したものの、
結局浜大津駅まで出向くというめぐりあわせに)


ご自身の経歴の中で「天理大学から同志社大学に移り、そのまま、同志社にいればよかったんだろうけれど、しかし、そうしたら、カラマーゾフの翻訳出版はなかったかもしれない」
とおっしゃっていました。

何しろ関西のロシア文学の受容ときたら、ゴンチャロフモロゾフといった亡命ロシア人創業の物質的美味に恵まれすぎていてイコンも教会も、演劇もその影に隠れてしまうようです。

会場から今年はトルストイ没後100年だが、関連図書の計画について質問
この後の計画としては「悪霊」「白痴」と順に訳し、10年後には
戦争と平和」になるかな・・と。