セッションの総括・世界歴史都市連盟総会合・閉会式午後1時から。ユ−スフォーラ継承と創造的再生 議論
2010年10月13日


松浦晃一郎前ユネスコ事務局長の基調講演に耳を傾ける参加者ら=奈良市春日野町

 ◇奈良で世界歴史都市会議


 ◎55都市参加、あす「奈良宣言」


 歴史遺産の保存や継承などの課題について世界各都市が話し合う「第12回世界歴史都市会議」が12日、奈良市で始まった。海外19カ国33都市(世界歴史都市連盟非加盟都市を含む)、国内22都市(同)の首長や研究者らが参加。「歴史都市の継承と創造的再生」をテーマに、14日まで議論し、奈良市の仲川元庸市長が「奈良宣言」をする。


 同会議は、京都、奈良、金沢3市を含む55カ国86都市が加盟。1987年に京都で第1回が開かれ、国内での開催は94年の京都以来、16年ぶりになる。


 県新公会堂(奈良市春日野町)で開かれた開会式では、仲川市長や同連盟会長の門川大作京都市長らがあいさつ。仲川市長は「会議の成果が奈良からのメッセージとして世界に羽ばたいていけるようにしたい」と話した。


 松浦晃一郎・前ユネスコ事務局長は「歴史都市の継承と創造的再生」と題して基調講演。ユネスコの取り組みを紹介し、「歴史的建造物を将来の世代に継承していくとともに、近代的な建物や都市計画と調和していかねばならない」と強調した。


 なら100年会館(奈良市三条宮前町)では、研究者らによる「ワークショップ」や高校生による「ユースフォーラム」が開かれ、歴史遺産の保存や活性化への各都市の取り組みが紹介された
ム宣言
午後3時45分から歴史都市市長シンポ
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000001010130001



http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/nara/101015/nar1010150503000-n1.htm
現代社会に創造の風を 世界歴史都市会議「奈良宣言」採択
2010.10.15 05:03
 奈良市で開催された「第12回世界歴史都市会議」の総会が14日、15カ国19都市の代表者19人が出席し、同市の「なら100年会館」で開かれた。総会では「歴史都市に創造の風を吹き込むのが新たな使命」とする「奈良宣言」が採択され、閉幕した。

 同市の仲川げん市長は「急速なグローバル化が進む中で変化にさらされている歴史都市が、現代社会と共生して新たな役割を担っていくことが大切」との趣旨の「奈良宣言」を読み上げ、加盟国の代表者らの承認を得て採択された。

 総会では次回開催を2012年にベトナム・フエ市に決め、新たにフランス・ストラスブールウクライナ・チェルニウツィ、グルジア・ムツヘタの3都市の加盟が承認された。

 この日は文化遺産の保護を啓発するフォーラムも開かれ、京都市門川大作市長が同市の文化財保護の取り組みを紹介。「地域住民が国宝を有する社寺と防火訓練などを行い連携を深め、行政がサポートする態勢を築いている」と説明した。



世界歴史都市会議が閉会 奈良宣言「連携と協力を」
2010年10月14日 18時39分

 http://www.chunichi.co.jp/s/chuspo/article/2010101401000609.html世界歴史都市会議が閉会し、記念写真に納まる出席者ら=14日午後、奈良市


 歴史的な都市の代表者や研究者らが集まり、奈良市で開かれていた「第12回世界歴史都市会議」は14日、会議を主催する世界歴史都市連盟の総会で、「歴史都市同士の独自の連携や協力を求める」などとする奈良宣言を採択し、閉会した。

 次回は2012年、ベトナムのフエで開かれる。

 仲川(なかがわ)げん奈良市長は同総会で「文化遺産に、開発との調和の中で新たな役割を担わせることを提起する」などと奈良宣言を読み上げた。

 閉会式で、連盟の会長を務める門川大作京都市長は「短い時間だったが、共通のテーマで意見交換する中で、友情がさらに深まったことを実感している」とあいさつ。

 同連盟には55カ国以上から約90都市が加盟。国内では京都、奈良両市に続き、昨年、金沢市が加盟した。

(共同)


http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/20101014ddlk17040563000c.html
国際書法交流奈良大展:きょう開幕 世界の墨書が競演、北陸の7書家も力作 /北陸
 平城遷都1300年を記念し、世界20の国・地域の書作品を一堂に展示する「第9回国際書法交流奈良大展」(毎日新聞社、財団法人毎日書道会、国際書法家連合総会主催)が14日、奈良市登大路町の奈良県文化会館で開幕する。北陸から7人の書家も出品作家に選ばれ、記念の年にふさわしい力作を出品している。

 同展は、書を通じた国際交流が目的で、90年にシンガポールで開催されて以来、北京、東京、ソウルなど世界各国で開催。今年は平城遷都1300年に合わせ、シルクロードの終着点、奈良が会場に選ばれ、計477点が多様な書表現の美を競っている。日本からは福井県出身の稲村雲洞・毎日書道会最高顧問ら213人が作品を寄せた。

 北陸から出品しているのは、毎日書道会総務、浜谷芳仙さん(富山県射水市)=前衛書、同会評議員、青柳志郎さん(富山市)=漢字=のほか、毎日書道展審査会員の江幡春濤さん(富山県魚津市)=近代詩文書▽押田雪峰さん(富山市)=同▽葛巻瑞法さん(福井県坂井市)=漢字▽廣野梨川さん(富山市)=同▽山本大廣さん(福井県鯖江市)=前衛書−−の7人。いずれも活躍中のベテラン書家で、国際的感覚に裏打ちされた作品で、会場を彩っている。同展は19日まで。入場無料。【青山郁子】

毎日新聞 2010年10月14日 地方版