あなたNARA(なら) この豊かな 田原本の歴史遺産をどう活かしますか? 「確かな歴史遺産 田原本の町屋の〜保存と活用」が、同町茶町の浄照寺で開催され、
町への愛着とともに潤沢すぎる歴史資源を生かし次世代を育てるとともに町の活力にするかを熱く語った。冒頭、寺田同町町長が町の今後の駅前整備や唐古・鍵遺跡整備などについて話し、中尾奈良県地域デザイン課長が「まちづくりは次の段階に入っている。さまざまな人々が集まり知恵を出し合うことが大切」と挨拶。
増井正哉・奈良女子大学生活環境学部教授が基調講演 平成22〜24年度「奈良県町家等地域資源発掘・発信採択事業」の3年間の調査から 
・ 「田原本陣屋町593軒の建物調査」 ・「街並みの連続立面調査」 ・「江戸時代の建物調査」の成果を紹介。街中に散在する
歴史的建造物と各時代に渡る建築をよく知るとともに少し工夫した修景により素晴らしい町並みになるという事例を示し、また、ローマで帝政期の遺跡を想像できるように結んで示した例などを紹介。これに「楽田寺から見た中世の田原本」  1.龍谷大学 浦西 勉 教授      
2.平成23年度 「地蔵堂」調査から田原本・まちをすきになる会 濱川利郎 理事
3.小林家文書の絵図から見た田原本陣屋町の変遷   田原本・まちをすきになる会  中西秀和代表がそれぞれ報告。
浦西教授は近世陣屋町以前の鎌倉・室町時代に楽田寺を中心にした土地利用と文化を紹介し、、頼るべき権力が崩壊した時代、町衆が集まって知恵を結集する街場が形成された。日本史の転換期を示す重要な街道筋でもあるとした。