「時給750円」の仕事

私は二つの携帯電話を飼っているのだが、
それはうっかり失ったときの連絡網が面倒であることを何度も体験したことと、
失くした際にデーターも失われていることから架かってくる電話もあることからである。

ボーダフォンのつもりで契約したところがソフトバンクとなってしまった携帯が失われたまま数ヶ月放置していたのを
たまたま時間があったことから、新機種に交換した。茶髪に付けまつげ2センチといった受付嬢と禿頭の店長という怪しげな店であった。
関心がないのでも忘れてしまった韓流ドラマかなにかいくつかを月額300円とかで契約させられ、8月中に解約しないと課金されるのだが、とにかく忘れてしまっている。
そして、充電器はなくて、電話でポイントを用いて申し込めという。そんなの数日以上かかるではないですか。しかも
あのなかなか通じないソフトバンクの電話。

でも背に原は替えられないので、近くの電気店でUSB対応の充電器を買って間に合わせた。

そして、数日後、登録したことも忘れていた派遣会社から電話がかかってきた。政権交代の前のことである。
「お仕事があります。官公庁で時給が安いのですが・・」という電話で「時給は750円」という。「場所は社保庁ですか?」と尋ねると
図星であった。
どんな仕事をしているのか、時給以上に内容に関心はあるが、残念ながら私は来年の3月18日まで、ある仕事で日中を拘束されていて、他の仕事はできない。

しばらく経って社保庁から年金特別便か送られてきた。
すこしだけ年齢を小さく書いてそのまま採用されてしまった仕事があって、
3通りほどあるのだが、昨年送られてきたのは2とおりしか照合していなかった。
で、どうなるのかなと返答せずにいたところ、
なんと年齢が異なる、しかも、十数年ではなく、4ヶ月働いた年金を「正」として送ってきているのである。
これではたまらんと返答してくるのを待っている頭脳的な決定なのか、それとも、国の支出を少しでも
抑制しようという忠誠心なのか。

これが「時給750円(多分派遣会社には1000円以上を提示)の仕事なのかもしれない」。
民主党子ども手当てだので財源を使いつぶすだろうから、何も期待していないが、
情報を読めない時給750円のワーカーを監督する公務員たちの目の節穴ぶりに想像力が及ぶ。